
ガイド
児童精神科訪問看護における作業療法士の存在価値
児童精神科の訪問看護は、精神障害や発達障害のある子どもたちが住み慣れた自宅で適切なケアを受けられる福祉サービスです。この分野で、作業療法士は重要な存在となっています。
作業療法士は、専門的なアプローチで子どもたちの日常生活能力の向上や社会参加のサポートを行います。特に、遊びや日常の活動を通じて子どもたちの心身を支援する点で、他の医療専門職とは少し異なる役割を果たしています。
ナンナルは、児童精神科に特化した訪問看護ステーションとして、子どもたちとその家族に寄り添った支援を提供しています。作業療法士はナンナルでその専門性を存分に発揮し、子どもたちの健やかな成長を支えています。
児童精神科訪問看護での作業療法士の役割
児童精神科の訪問看護において、作業療法士は特別な位置づけにあります。精神科訪問看護の制度上、保険を利用して訪問できるリハビリテーション専門職は作業療法士のみです。この位置づけを活かし、作業療法士は以下のような役割を果たしています。
- 日常生活能力の評価と支援
- 感覚統合療法などの専門的アプローチの提供
- 環境調整による生活の質の向上
- 家族への指導と支援
- 他職種(看護師、精神保健福祉士など)との連携によるチームアプローチの実施
作業療法士は、子どもの身体機能だけでなく、認知機能、社会性、情緒面にも注目し、総合的な支援を行います。この包括的なアプローチが、児童精神科訪問看護の質を高める大切な要素となっています。
ナンナルでの作業療法士の具体的な仕事内容
ナンナルで働く作業療法士は、子どもたちの生活の場に直接赴いて幅広い支援を行っています。具体的な仕事内容は以下の通りです。
- 家庭訪問でのリハビリテーション
子どもの生活環境で、日常生活動作の改善や身体機能の向上を目指したリハビリを行います。
- 遊びや日常活動を通じた介入
子どもの興味や発達段階に合わせた遊びを通じて、認知機能や社会性の発達を促します。
- 生活環境の整備支援
子どもの特性に合わせた環境調整(例:視覚的なスケジュールの導入、感覚刺激の調整)を行います。
- 家族支援
保護者の相談対応を行い、家庭での適切なケアを支援します。支援の具体的な手法の例としては、家族の構造・発達・機能の側面をアセスメントし、家族インタビューを行う中で、家族の機能障害となっている悪循環を見つけ出すことなどが挙げられます。また、家族構成や関係性を視覚化したジェノグラムを作成し、支援に役立てることもあります。
ナンナルの作業療法士は、例えば遊びを通じた支援では、子どもたちが自分の思いを言葉にする手助けをしたり、日常の活動を通じて社会性を育んだりします。また、生活全般を整える支援を通じて、子どもたちの人間関係や社会生活の改善にもアプローチします。
ナンナルで働く作業療法士・内田さん「利用者さんの課題を、運動機能の視点から見られるのは、作業療法士の強みかなと思っています。 また、ICFという評価の仕方を持ちいて、生活面全体を見たり、身体機能の課題だけではなく、環境や、活動面を含めて、総合的に見られるという意味では、作業療法士の強みがあると感じています」
作業療法士の専門性を活かした支援事例
ナンナルの作業療法士が関わった具体的な支援事例として、以下のようなケースがあります。
事例:テレビゲームにしか興味がなかった自閉スペクトラム症のお子さんの場合、一緒にテレビゲームをしたり、お話をしたりして過ごすこともあれば、指先の動きを見るための遊びをしたり、コミュニケーション能力を高めるための活動に取り組んだりする日もあります。
ジェンガのブロックを使った簡単な感覚遊びを提案しました。お子さんが感覚遊びに興味を示す様子があれば、徐々に難易度を高め、微細な動きの練習につながるようにします。お子さんの行動を細かく分析しながら、身体の運動能力を高めていくことを目指しています。体の使い方が苦手なお子さんであれば体幹を鍛える遊びを取り入れるなど、状況に合わせてどんな活動をするかを考えています。
ナンナルで働く作業療法士・内田「一緒に遊んで子どもの思いを引き出す、遊びを媒介として関われる、という点が作業療法士の専門性でもあります。子どもと一緒に楽しく遊べるという点が、子どもにとっての話しやすさ・関わりやすさの、ひとつのきっかけになると思っています」

ナンナルの作業療法士が語る仕事のやりがい
ナンナルで働く作業療法士の声を紹介します。
丸田:「病院や施設では大勢の中での関わりになりますが、訪問看護の場合は1対1でお子さんとじっくり向き合えます。よりお子さんのことを理解する時間を確保しやすいのも訪問看護のメリットです」
内田:「柔軟な対応が求められる場面が多いという訪問看護ならではの難しさがあるのも事実です。一方で、お子さんの生活の様子を見られることから、どのように関わっていけばいいかを判断しやすい利点もあると感じています。また、病院と比べると、支援の成果が見えやすいのも訪問看護の特徴だと感じます。実生活によい変化が見られたときには、やはりやりがいを感じられます」
渡辺:「ご家庭にあるものを活用することを意識しています。これは、日常生活の中でご家族の方と一緒に楽しめる遊びを見つけて、コミュニケーションのきっかけを作ることも私たちの大切な役割だと考えているためです。お子さんの新たな可能性を引き出すだけではなく、お子さんを取り巻く環境全体をよい方向に変えていくという観点から考えると、いつも家にあるものを使うのが理想的なのかなと。“手ぶら”で訪問できたら理想かもしれません」

ナンナルの研修制度と成長支援
ナンナルでは、作業療法士の専門性向上と質の高いケア提供のため、充実した研修制度を設けています。
ナンナルでは、作業療法士の専門性向上と質の高いケア提供のため、充実した研修制度を設けています。
- 新入職員研修
入職から1ヶ月程度、研修期間を用意しています。個々の経験を考慮しながら、柔軟に研修期間やお伝えする内容を調整しつつ、一人ひとりに合わせた研修を実施しています。研修期間中は、現任スタッフの同行を通じて児童精神科訪問看護の概要や必要なスキルを学ぶOJTの機会もあります。
- 継続的な研修・教育制度
月1回の社内勉強会や、外部専門家を招いてのセミナー、外部研修参加の支援など、常に最新の知識やスキルを学べる環境があります。
- ケースカンファレンス
ご家族のケアに関して懸念事項や疑問が発生した場合は、ステーション内でケースカンファレンスを開きます。これは、担当者、チームメンバーの少人数の会議です。なお、ナンナルではチーム制を採用しており、1人で抱えることなく、仲間と相談しながらケースに対応することができます。
- 研究活動
教育部門の活動の一環として、有志のメンバーによる看護研究や学会発表に向けた準備のサポートも行っています。これらの活動を通じて、スタッフの専門性向上と、外部との知見共有を目指しています。
これらの制度により、児童精神科の訪問看護領域に不安のある作業療法士も安心して働き始めることができます。また、継続的な学習機会を提供することで、長期的なキャリア形成をサポートしています。

児童精神科訪問看護作業療法士として働く魅力
児童精神科訪問看護の作業療法士として働くことには、以下のような魅力があります。
- 専門性を存分に発揮できる
作業療法士の専門知識とスキルを、子どもたちの生活の場で直接活かすことができます。
- 子どもの成長に寄り添える
長期的な関わりの中で、子どもたちの小さな変化や成長を間近で感じられます。
- 家族全体を支援することができる
子どもだけでなく、家族全体の生活の質向上に貢献できます。
- 多職種連携による学び
看護師や精神保健福祉士など、他職種と協働することで視野が広がります。
- ワークライフバランスの実現
勤務スケジュールの調整が可能で、ご自身のライフスタイルに合わせた働き方ができます。
- キャリアアップの機会
専門性を深める研修や、管理職へのキャリアパスなど、成長の機会が豊富です。
ナンナルでは、これらの魅力を最大限に感じながら働くことができます。児童精神科訪問看護の作業療法士として、やりがいのある仕事に挑戦する方を求めています。
ナンナルで働く作業療法士・内田「まだまだこの分野に入ってくる作業療法士は少ないと思います。ですから、作業療法士が活躍できる部分はたくさんあると感じています。 看護師さんとは違った視点、違った関わり方で、やれることがあるのかなと思う場面はあります。色々な人に入っていただいて、一緒に盛り上げていけたらうれしいです」

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ナンナルでは、子どもたちと家族を支える仲間を募集しています。ご興味のある方は、ナンナルのカジュアル面談や見学をぜひ検討してみてください。
ナンナルでは、経験豊富な先輩の作業療法士や看護師のサポートや充実した研修制度により、児童精神科や訪問看護が未経験でも安心してスタートできる環境が整っています。新しいキャリアにチャレンジしたい方は、ぜひナンナルの求人をチェックしてみてください。
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